2011年5月18日水曜日

(参考)県央わくわく隊へのメッセージ

(県央地区の宮城県石巻を中とした「こどもわくわく隊」の活動報告に対して、横浜南央地区の災害支援チーム・リーダーからのメッセージ内容を転載します。チーム・リーダー自身、被災地における「たい焼き隊」奉仕の第3陣を今週末の5月14&15日に予定しています。)


こどもわくわく隊さま

たくさんの写真を見せて頂き、懐かしく感じました。

お陰さまで、我が「スカウトたい焼き隊」は、1~2陣が終了し、合計1,725枚を焼き上げ同数の笑顔を頂き、今は感無量です。民間の個人や団体からの資金援助もあり、今後も続投の予定です。

「たい焼き隊」は、「日本連盟」の設置した「石巻ベース」を終始利用させて頂き、お力添えを得たことが出来たことから、困難なミッションを無事に終了することが出来き感謝しています。思えば、今、世界のスカウト関係者は、東日本のかってない「難局」に日本のスカウトがどう対応しているかに注目すると共に支援の輪も広げています。ありがたいと思います。



「日本連盟」におかれましても、いち早く「石巻ベース」を立ち上げ、復興へ向けた支援体制を築かれたことは素晴らしいと思います。今、見るに「石巻ベース」に集るスカウト関係者の活動は「泥かき」がメインになっています。現地のニーズから考えると適切な判断と思います。

しかし、被災地の人々にも生活があります。「救出・救護」に加え「飲食」、「心のケア」なども同時に進行する必要があります。「スカウトたい焼き隊」は、多くの他団体が既に行っていた「飲食」に加え「心のケア」も含めた活動となり、多くの笑顔を頂きました。



さて、被災地となった「東日本」で、「ボーイスカウト」がその特性を生かした活動として行うべき「プログラム」の真髄は、今回の県央地区が主催された「ワクワク隊」ではないかと思います。「ワクワク隊」には、「中越沖地震」の際、柏崎等で活動した実績があります。また「中越地震」では、支援活動を行う中で「被災地」のニーズの把握を行ってきた結果とも思います。


考えてみれば、日ごろから私達がスカウト活動で行っている「ラリー」や「祭」の延長を被災地に持ち込んだだけで、資機材やスキル等の問題はありません。問題は、「遠隔地」であり、「被災地」であることです。しかし、「ワクワク隊」は、見事にこの問題をクリアし一早く展開されました。



願わくば、こうした「ノウハウ」を「マニュアル化」して、スカウト仲間に公開して欲しいと思います。また、「遠隔地」に各チームが、一々資機材を持ち込むということは無駄になります。そこで、テント、テーブル、椅子、ノボリ、炊具、ゲーム材料、各種消耗品等を、「ベース」にテントを張り「共用品」としてリスト化したうえで保管し、貸し出しできないかと思います。写真の背景にあったように、被災地はまだまだ手付かず状態で息の長い支援が望まれます。今後、増えるであろう「後続スカウト」のためご一考をお願いします。

出来れば、「災害支援委員会」が中心となり、神奈川のスカウト関係者を集め「サーポートセンター」辺りで発表会が出来れば「ボーイスカウト」の素晴らしさをアピールできる良い機会と思います。

ご苦労様でした。

■■■■ 鈴木幸一(赤十字救急法指導員・ボーイスカウト・防災士)
■■■■ 神奈川災害ボランティアステーション主宰

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